技適マーク付きの Wi-Fi モジュールを買ってきました。

ただコイツ、2.54mm ピッチでも何でもないので、ブレッドボードで遊ぶためには変換基板が必要です。
ちょっと探してみたところそれ単体で売ってはいないみたいです。
2015/09/11 追記: すみません、ありました。
なので、さくっと作っちゃいましょう。

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余っている感光基板を見つけました。
100mm × 150mm は少し大きすぎるかなとは思いましたが、変換基盤をたくさん作ることにしました。

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アートワークはこれ (左)。
Wi-Fi モジュール (中央) の変換基板だけではどうかと思ったので、秋月八潮店限定で売っていた SRAM チップ (右) の変換基板も一緒に作りました。
表面実装のアートワークとはんだ付けの練習がてらという考えです。

さて、ここまではいいのですが、少し問題があります。
まず感光基板。
これの製造年月日が……

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3年前ですw
また、エッチング液も最後に使用してから 1 年以上は経っていると思います。
うまくいかない前提で作業を開始します。

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露光環境。
洗濯機の上ですw

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露光開始。
経過年月を考えて、今回は 45 分と長めに露光することにします。

…………

45 分経ちました。

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現像液を作ります。
以前は現像剤をすべて使って 200ml の現像液を作っていたのですが、なんとなくもったいないから、また、廃液処理用の酢が残り少ないため、半分の量で作ることにしました。

現像してみると……

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あらやだ、うまく像ができてるじゃん♪

しかし、ここからもまた問題です。

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あきらかに悪くなっているエッチング液。
真っ黒だな、おい……w

時間をかけてエッチングすると……

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キタ (゚∀゚) コレ

ちょっとゴミが残っていそうですが、マイナスドライバーとかで削れば何とかなりそうです。
ちなみに、エッチングのバットに入らなかったので、事前に半分にカットしました。

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最終工程として、感光剤を取り除くために露光します。

…………

今度は 50 分ほど待ちました。
先ほど使用した現像液に漬けて、過剰なほど現像します (現像っていうか、感光剤を除去する目的ですから)。

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上手に焼けました~♪

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細いパターンも痩せずに残っています。

というわけで、失敗前提で作業したのですが、何の問題もなく作成できました。
Wi-Fi モジュールと SRAM チップのひとつずつ使えればいいかな、と思っていたのですが、思わぬ大収穫ですw

なお、サンハヤトさんは感光基板の品質保証期限を 1 年間としています。
この制作事例は「私はうまくいった」という記事にすぎません。
なので、古い基板やエッチング液を使って作業しても成功の保証はどこにもないことに留意してください。

さて、最後に。

make-pwb-13
廃液を処理します。
現像液と同量の酢を投入します。
このあと感光剤が析出したら、ろ過して廃棄します。

このような処理をせず、そのまま下水に流してしまうことは環境保全の観点から断じて許される行為ではありません。
廃液を適切に処理しない人は地球から出て行ってください。

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