とあるベッドタウンにある大きな公園の、鬱蒼と茂る木々が立ち並ぶ森の中。
深夜の時間帯に遊歩道を辿って進んでゆくたった一つの人影があった。
紺色のブレザー、ワイシャツに胸元の赤いリボン、深緑のプリーツスカートを纏ったその人物は、順路の中腹あたりで一度立ち止まり、そわそわと当たりを見回す。人の目が一つもないことを確認すると、柵を跨いで森の中へ入っていく。
そのまま進み、街灯の明かりが届きそうで届かない場所まで来ると、無意味に服装を直しつつ地面に腰を下ろす。
体育座りの格好で周囲を注意深く観察する。やがて、誰もいないことに安堵した。
ふぅ、と一呼吸整えたのち、スカートの中に手を入れ、ショーツの腰に指をかける。
徐々に手を足先の方へ動かし、右足をあげて履き口の片方を外す。
左足の膝にショーツが引っかかった状態で手を離し、辺りを見回す。
やはりその他の人影が見当たらないことを認識し、左足をあげて引っかかっていた布を拾い上げて目の前に持ってくる。
すると、むんとした蒸気が鼻を撫でる。ふと自分自身の芳醇を味わいたくなり、無意識にクロッチを潤んだ両の唇で挟んだ。
汗の匂いと柔軟剤の香りが混ざった空気が顔全体を包み、思わず吐息が荒くなる。
頬が熱くなるのと同期するように下半身も疼いてくる。
ふっ、ふっ、と断続的な呼吸をしながら、すっと立ち上がり、やがてスカートのホックを外した。
スカートがすとんと落ちると、下半身は野に晒された。
微弱ながらに吹く風が股間を通り抜ける。
火照ったそれが冷やされるようで心地よく、なおかつそれが外気に晒されていることで興奮はさらに高まっていく。
あえてブラジャーをつけていない両の胸の先の突起をつまむと、のけぞるような快感を得る。
ふと性器に軽い刺激を与えてしまう。その暴走は抑えきれるものではなかった。
咥えているショーツを自身の唾液で濡らすことも気にしないまま、自慰を始める。
粘液にまみれた性器を擦るたび、くちゅくちゅと音を鳴らし、興奮が最大限となる。
「ん、んぅっ! ダメっ、イっちゃう!」
絶頂の声が森にこだますると同時に、白い精が地へと還った。

タイトルなし。 Rev.3
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ひとしきり痙攣をした少年は、やがて力なく後ろへ、しりもちをつくように倒れ込んだ。
木々の隙間から見える星空をぼんやりと見つめながら少年は呟く。
「……また、こんなところで……」
言いつつ、右へ左へと顔を向けてやはり誰もいないことに安堵しつつ続ける。
「……こんな格好で、しちゃった……」
少しの間、ぼーっと自身のものが収縮していく様子を眺めていたが、やがて気づいた。
「人に見つかる前に帰らないと……」
そう呟き、いつの間にか胸元に落ちていた涎だらけのショーツを脚に通し、おもむろに立ち上がった。
ショーツを腰まで上げてからスカートを履き、その後ろについた土を簡単に払って、足早に元来た方向に歩き出した。
やがて街灯の明かりが届くところまで戻ってきた。柵を乗り越えて遊歩道を逆に進む。
乗ってきた自転車を駐輪してある公園の出入り口まで、一歩、また一歩と歩いていく。
やがて、ここまで人の気配がないことに改めて安堵しつつ、開けた場所へと出ようとすると、遊歩道よりも強い街灯の明かりが逆光となり目を一瞬眩ませた、その瞬間だった。
「そこのキミっ!」
不意に声をかけられ、一瞬体が硬直した。
(警察!? 補導員!? ……マズい、逃げないと……!)
硬直したそのさらに一瞬で踵を返し、声の主に一瞥もくれぬまま大股で一歩走り出そうとした。
しかし、振り返ったそこにも行く手を阻む存在があった。走る動作はそこで強制的に中断されてしまった。
「こんな時間に、何してたのかな?」
暗めの茶色の長髪でカジュアルシャツを着た男は、腕を組んで立ちはだかりながらそう問い立てる。
「……別に、何も」
そう言いながら再度出口の方へと振り返ると、最初の声の主であろう男が歩み寄ってきた。
「ふぅーん……」
金髪ツンツン短髪でタンクトップを着た男は、じろじろと少年を舐めるように見たのち、下半身に目をやる。
「何も、ねぇ」
ニヤリとしてそう言われた少年は、びくっと体を震わせて、思わず両手を下腹部の前で組んでしまう。
「っ!? なんですか!?」
言いがかり、と訴えんばかりの目で短髪男を睨みたかったが、顔をあまり見られたくないので俯き加減の上目遣いでちらりと見ながらそう言った。
「いやぁ、先週見てたんだよねー。今日もいっぱい出したの? 気持ちよかったでしょ」
前に見られていたんだ。しかも、出した、という言葉。この人たちは全て知っている。
「へぁ!? ななな、なんで!?」
その上で、なぜ声をかけたのか。少年は混乱し、羞恥した。何か言おうと思うも、その心の声が漏れるだけであった。
その彼に、短髪男は拍車をかけるように言う。
「俺たちも気持ちよくなりたいなぁ。協力してよ」
ヤバい。ホモだ。
そう直感的に感じた少年はどのように逃げ出そうか思考を巡らせた。
「ほらほら。協力してくれたらキミも、もっと気持ちよくさせてあげるから」
そう言いながら、どちらからともなく男二人が少年の肩を掴み、森の方へと押し戻していく。
「や、ちょっ! 今日はもういいので……!」
その力強さに驚きつつも持てる最大限の抵抗を試みるが、華奢な少年にとってそれは無意味なものとなってしまった。
「若いんだからさー。一発だけじゃもったいないって!」
長髪男は押し戻す力を強めながらそう言い、どんどんと深みにはまっていく。
「ややや、あの! 時間とかもう遅いので!」
気がつくと少年が先ほど自慰をしていた場所の入り口まで戻っていた。そこで掴まれていた肩が一旦離され、脇を下から持ち上げられた。
「ひゃっ!? あの、ちょっと!?」
「はい、柵を越えようね」
浮遊感を覚えた少年は足をじたばたさせて抵抗する。その間にも柵は簡単に越えられ、森の奥へと宙吊りのまま連行されていく。
やがて街灯の明かりが届かない場所へ辿り着くと、少年は一度地に降ろされ、背中をドン、とひと突きされた。
不意打ちに少年がよろめくが、すぐに体制を立て直して逃げる方向に駆け出そうとした。
が、今度は両肩を短髪男が掴み、強制的に体を半回転させた。その結果、少年は足をもつれさせて膝立ちの格好になってしまった。
「ここまで来たら大丈夫だから。ねぇ、協力してよー」
そう言って短髪男がチンポを差し向けてきた。屹立したそれは少年のものとは違い、青筋の立つ茶黒い凶悪な一本であった。
何が大丈夫なのか不明なので、少年は口をぎゅっと閉じて小さく首を横に振る。
「ほら、舐めて」
短髪男はその抵抗を無視し、半ば強引に少年の口元へと捻り込もうとする。
「んや、結構れす」
口をなるべく開けないようにしながら抗議の意思を示す。その様子に苛立った短髪男は少年の鼻を摘んだ。
「いや、結構とかでなくね」
数瞬ののち、少年は息苦しさに咄嗟に口を開いてしまう。その隙に、チンポはねじ込まれた。
「んむ!?」
「舐めろよ」
短髪男は少年の口の中を乱暴に犯すように腰を動かす。その間中、少年は拒否するように舌でそれをのけようとした。その所作にも苛立ちを隠せない短髪男は低く唸るように呟く。
「言っとくけどな、歯ぁ立てたりしたら」
気づくと、彼の片手は少年の首元にあった。
「殺すぞ」
締める方向に軽く力がかかっている。華奢な少年は、目の前の男によっていとも容易くへし折られてしまうように想像して、もはや抵抗する気力を失ってしまった。
少年は首を小さめに、命乞いをするように縦に振った。恐怖のあまり、失禁してしまう。
「おいおい、あんまり脅かすんじゃないよ。可哀想だろ?」
長髪男は肩掛け鞄から何かを出そうとまさぐりながら、そう諌める。
短髪男は手の力を緩め、今度は少年の後頭部を優しく撫でながら言う。
「ごめんごめん。キミはお利口さんだったかな。じゃあ、気持ちよくしてくれる?」
ふたたび首を小さめに縦に振ると、舌で亀頭を舐め回し始める。
「おぉ、いいねぇ」
快感を覚えた短髪男はぶるっと震えた。少年の頭をやや乱暴に両手で掴み、前後方向に強制的にそれを動かし始めた。
「んぶっ!? んぅ!?」
「あー。お兄さん、気持ちいいなー」
その様子を見ていた長髪男が背後から近づいてきた。それに気づいた短髪男が頭を掴んだまま少し後ろに移動すると、少年は四つん這いの格好になった。
「こっちのお兄さんだけズルいなぁ」
長髪男がそう言いながら、スカートを捲り上げてきた。そして、ショーツをずり下ろすと、ボトルに入った粘液を少年の尻の中央に垂らしてきた。
「ふぇ!? ふぃあ!?」
先ほど彼が鞄から取り出したのはローションだったようだ。
「俺はこっちで気持ちよくさせてもらえるかな?」
質問をしておいて間髪を入れず、長髪男はチンポを擦り付けてきた。やがて、通常では出す機能しかない器官に侵入してくる。
「そこ、らめぇ!?」
少年にとって、アナルに興味がないわけではなかった。自身の部屋で、女装オナニーをしながら空いた栄養ドリンクのボトルを突っ込んだこともある。だから、受け入れ方がわかってしまったのだ。
「あれあれ? ダメって言ってるけど入っていくよ?」
「れも、らめぇ!!」
やがて、長髪男は挿入を完了した。
「らめなのに?」
彼は顔を少年の顔にゆっくりと近づけながらそう言い、少年の頬をベロンと舐めてから続ける。
「入っちゃったぁ」
長髪男のチンポは少年の奥で存在感を誇張しはじめる。彼は喉奥で感じていた肉塊の感触を、前立腺でも感じることになった。
「じゃあ、動かすぞ……!」
長髪男はそう言い、自ら任意のタイミングで腰を振り始める。
「うっ、うくっ、……うっ……」
後ろからのピストンによって、自身でのタイミングの呼吸がままならず、不随意に声が漏れてしまう。
少年は、身体の奥を性器の内側から強く刺激されるように感じた。犯されている拒絶感を覚え、涙がこぼれ落ちる。

その感情とは裏腹に、徐々に自身の奥から熱いものが込み上げてきた。それは、下腹部から、喉奥から、どんどんととめどなく脳髄に送り出されるように感じた。
「んぅぅ……! 気持ちひぃ……」
やがて、前後から来る強かなるも優しい刺激に快感を覚え始め、無意識に声が漏れてしまう。
短髪男は少年の唾液の粘度がねっとりとしたもののように変わったように錯覚した。
「ぅお!? 出る!」
不意を突かれた短髪男は思わず射精してしまう。少年はその精液を舌で搾り出すように飲み干す。
その間中、少年のアナルが長髪男のチンポを、搾乳かのごとく幾重にも締め付けてくる。
「くっ! 俺もだ……!」
長髪男もまた射精する。その精液は少年のアナルが飲み干していく。
短髪男が少年の頬から、長髪男が尻からそれぞれ手を離すと、彼は肘と膝で地面をつく四つん這いの格好になった。
「はぁ……はぁ……」
呼吸が整わない少年は、お腹で息をしようとする。すると、下腹部にも力がかかったのであろうか、アナルで飲み込んだ精液を吐き出した。
無意識に、溢れ出たそれを指ですくって自身の縮んだものに擦り付けてみた。
「もっと、きもちくなりたい……」
他人の精液と自身のガマン汁を混ぜながらチンポをいじりつつ、呟いた。
「よし……言ったな! じゃあ壊れるまでヤってやるよ!」
その様子を見た短髪男は急速に勃起状態になり、少年を仰向けにさせると精液まみれのトロケツマンにぶち込んだ。
「んぅ! 壊れる! ボク、壊れちゃうぅ!」
短髪男は少年のツボを探すように、掻き回しながらピストンする。すると、奥の方に硬い塊を見つけた。それを重点的に亀頭で擦り上げると、少年は息を荒くしながら徐々にチンポを立派に主張し始める。
屹立したその先から、ひと突きごとに粘液が溢れ出してくる。短髪男はふと少年の後頭部を持ち上げ、唇を奪う。男が舌を絡めると、少年はそれに応答するように舐め回してくる。
ひとしきりピストンキスをしたのち、唇を離す。二人の両の口からは粘度の高い唾液が粘り合っている。
短髪男はピストン動作を中断し、少年の後頭部を優しく撫でた。すると少年はとろんとした笑顔になる。
「ファーストキス、れす」
唾液にまみれたその口で言われたその言葉は短髪男のチンポに効いた。彼のモノがさらに硬くなり、腰の動きを強くする。
「そうかよ。じゃあ俺の子種もやるよ! 孕め、ホラ!」
「んぅ! あかちゃん、欲しい、ですぅ……!」
幾度にも及ぶ前立腺への刺激を受けた少年は、やがて脚で短髪男の腰を絡め、ぎゅっと抱き寄せた。
「ひゃぁ! ひっ、イくぅ!」
「イけ、オラァ!」
短髪男が直腸内に射精すると同時に、少年の亀頭の先から白い精が舞い散った。

・ ・ ・ ・ ・

とあるベッドタウンにある大きな公園の、鬱蒼と茂る木々が立ち並ぶ森の中。
深夜の時間帯に短髪の男と長髪の男が散策していると、ベンチに座る人影を見つけた。
「あれ? そこのキミ……?」
その人物はやや恥ずかしそうに微笑むと、両の足を自ら持ち上げ、尻をこちらに向けてくる。
「あの……。妊娠してなかったので。あかちゃんの種、また、ください」
そう言いながら、自身の指でアナルを拡げる。勃起チンポの下でひくひくしているそこに目が釘付けとなった二人は生唾を飲み込んだ。

// あとがき
深夜にエロ小説を書いて自己満足しているピースケです。
どうもおはこんばんちは。

さて。まずはあとがきらしく、作品の解説でもしましょうか。
本作品の趣旨は「女装野外オナニーが趣味な男の娘がホモに犯されてメス堕ちする」というものです。

で、本作品にはオリジナルと、これまでにいくつかの改訂版が存在します。改訂版のことを私は「リビジョン」と表現しています。タイトルについている「Rev.3」は3番目の改訂版という意味です。
通常、改訂というとオリジナルをもとに修正等を行いますが、このシリーズは2002年に投稿したオリジナルを、題材をそのままにしてゼロから書き上げるとどうなるのかといった、いわば実験のような挑戦のような、そういったものです。
題材については以下の原則があります。これと同様のものはRev.2のあとがきにも書いてありますね。
 ・主人公は女装野外オナニーが趣味な男の娘
  → 露出とは異なります。屋外でするのが趣味なのであって、他人に見られたいわけではありません。
 ・舞台は夜の公園の森の中
 ・物語の流れ
  1. 少年が森の中でオナニーをする
  2. 森を出ようとすると「そこのキミっ!」という声をかけられる
  3. 上記の声の主がホモ
  4. 少年の「ヤバい、ホモだ」のセリフ、または考え
  5. 結局犯されて堕ちる

この原則、オリジナルから本当に変わっていません。びっくりするほど。

それぞれの時期に書いた後の感想は、それぞれのあとがきに残っているので言及はしません。というより覚えてないですw
というわけで、今回書き上げた作品(Rev.3)について感想を述べていきます。

まず、個人名を出すのをやめてみました。
オリジナルで少年の名前が、Rev.1でホモ2人の名前が出ていましたが、そこまで重要な情報ではないので題材には影響ないかと思いまして引き継ぎませんでした。
また、個人名を出す際にどうしても文章に違和感が出てしまうので、正直なところ邪魔だなと思っていました。
なので、登場人物は「少年」「短髪男」「長髪男」の3人という表記にしました。

表現で変えたところと言うと、前までのリビジョンでは曖昧に表記していた「自身の象徴」とか「モノ」とか。
いや、乙女か。「チンポ」でいいだろ!
という感じで、直接的に表現しています。あ、もちろん直接的な表現を控える必要があればそのようにしていますよ。
例えば、少年が一度目に中出しされたとき、その精液を愛らしそうに掬い取って自慰する場面で
「溢れ出たそれを指ですくい、自身のチンポに擦り付けてみた」
とかだと、なんか凶悪な棒っこに見えてきませんか? 私だけですか?w
他の表現では「縮んだチンポ」とか「縮んだおちんちん」とかも考えたんですが、なんかしっくりこなかったんですよね。

それと、今回取り入れた技術としては生成AIによる画像を挿絵として活用しています。
賛否はありそうですが、絵心のない私にとっては表現の補助を担ってくれていると信じています。

といったところで、感想は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また何年後か、十何年後か、何十年後かはわかりませんが、リビジョンが増えるかもしれません。
その時もどうぞよろしくお願いいたします。

最後に、一つ前のリビジョンのリンクを貼りますね。
「次のリメイク」は14年後になりましたねw

2025/11/15 2:18ピースケ